2013/02/01

《民間薬と漢方の違い》

民間薬とは、昔から民間に伝承されてきた薬のことです。

漢方薬と民間薬は、どちらも植物や動物・鉱物などの天然物を使用しているなどよく似ていますが、

薬の構成や使い方などに大きな違いがあります。

漢方薬は複数の生薬を組み合わせて効果を高め、副作用にも配慮して適応を定めており、民間薬を

発展させた薬ともいえます。

 

民間薬

漢方薬

構成

単一の生薬を用いる。

複数の生薬からなる処方として用いる。

使い方

伝承と、個人の経験による。

漢方理論に基づく。

適応

自己治療の範囲に限られる。

専門家による一般症状の改善から重い病気まで、幅広く適応できる。

効果

素人でも比較的手軽に使用できるものが多く、副作用も少ないのが多い。

漢方理論により運用されるため、専門教育をうけ、技術を習得している者による指導が必要。もし正しく用いられなければまったく無効であるか、場合によっては副作用が現れることもある。

・ハトムギ(薏苡仁):美顔

                いぼとり

           

・どくだみ(十薬):ニキビ

                   はれもの

・生薬の葛根は、葛根湯に配合。

   ・生薬の薏苡仁は、薏苡仁湯に配合。