2014/07/09
「食材の四気(しき)」~食べると体が温まる食材、冷える食材
四気には温性、熱性、涼性、寒性の四種類があります。(四気は別名を「四性」とも言います。)
はっきりと温、熱、涼、寒の性質がないものは平性と言います。
【食べると体が温まる食材 (温性・熱性)】
温性や熱性はカラダを温め、気や血液の流れをよくし、新陳代謝を高めます。その作用は熱性の方が強くなります。
食材例
しょうが、ネギ、シソ、唐辛子、コショウ、にんにく、たまねぎ、らっきょう、かぼちゃ、かぶ、鶏肉、栗、桃、もち米など
【食べると体が冷える食材 (寒性・涼性)】
涼性や寒性はカラダを冷やし、体内の余分な熱を取り、機能を鎮静させたりします。
寒性のほうが涼性よりその作用は強くなります。
食材例
とうがん、はと麦、緑豆、ウコン、セロリ、ナス、きゅうり、トマト、にがうり、白菜、ほうれん草、れんこん、バナナ、スイカ、そばなど
【体を温めも冷やしもしない食材 (平性)】
カラダを冷やしたり、温めすぎたりもせず、どちらにも属さない穏やかな性質をもつのがこの平性です。
性質が温和なため、体質を選びません。
食材例
山いも、クコの実、梅、うるち米、大豆、さといも、きくらげ、しいたけ、牛肉、すずき、ピーナッツ、イチゴ、ぶどう、りんご、すもも、いちじくなど
四気
熱 ⇒ 身体を温める ⇒ 貧血や冷え性に良い
寒 ⇒ 身体を冷やす ⇒ のぼせや高血圧に良い
温 ⇒ 熱と同じだが弱い
涼 ⇒ 寒と同じだが寒より弱い
(平)⇒ (寒でも熱でもないもの)
実際にどのようにして使うのか・・・
発熱、口の渇き、顔色が赤くなる、イライラする、尿が減る、尿の色が濃い、便秘がち、冷たい飲み物を欲しがる、など生体機能活動が亢進した症状は「熱証」と言います。
そんなときは、寒性、凉性の食材を多めに食べてバランスをとります。
手足が冷える、顔が青白い、気持ちは静かで落ち着いている、尿の量は多い、尿の色は薄い、軟便気味、熱い飲物を欲しがる、手足がだるい、など生体機能活動が低下した症状は「寒証」です。
そんなときは、温性、熱性の食材を薬膳にして食べるとバランスをとることができます。
例えば、トウガラシ、コショウ、ネギ、カボチャなど温性、熱性の食材には身体を暖めるほか、身体の生理機能や不足を補う作用があります。